肥満体質は両親どちらの遺伝なのか?

両親が太っていると、太りやすい体質を受け継ぐ。
それは事実です。
では、肥満に関する遺伝は父親と母親どちらの影響が強いのでしょうか?

答えはミトコンドリアにあります。

肥満遺伝子はミトコンドリアから受け継ぐ

肥満遺伝子(太りやすい遺伝要素)は、ミトコンドリア遺伝子から引き継ぎます。
卵子と精子の両方ともがミトコンドリア遺伝子を持っています。
ですが、受精する際に精子のミトコンドリア遺伝子の部分が外れてDNA部分だけとなるので、父親のミトコンドリア遺伝子は遺伝に影響しません。

実際に調査では、肥満になりやすい遺伝素因は、母親の体重と強い相関関係があることがわかっています。
つまり、太りやすいかどうかの遺伝素因は、母親の遺伝子のみから受け継がれるという事です。

ただし、ミトコンドリア遺伝子が持っている肥満の遺伝素因はエネルギー産生に関するものだけと考えられます。
ミトコンドリアはエネルギー産生工場のようなものなので、消費エネルギーに関する遺伝情報を持っているからです。
母親が消費エネルギーが他の人より少ない遺伝子を持っていた場合、その子どもも消費エネルギーが他の人より少ない体質となり、同じ摂取カロリーを摂っても他の人より太りやすいということになります。

ですが、消費エネルギーが少ない遺伝子を持っているからといって、肥満になるとは限りません。
肥満遺伝子は他にも山ほどありますし、肥満になりやすい遺伝子を持っている人でも、きちんと食事と活動のバランスが取れていれば肥満にはならないからです。
肥満は食生活を含みどのような生活を送っているか=環境因子の影響が大きいのです。
母親が太っていたり太りやすい体質の人は、遺伝によって消費エネルギーが低い体質かもしれませんが、自分で体型をコントロールすることは可能です。

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