太りやすさを決める「エネルギー倹約遺伝子」

『エネルギー倹約遺伝子説』という説を知っていますか?
これは、食物が簡単には手に入らない厳しい環境を生きる動物たちは『エネルギー倹約遺伝子』を持っていて、少量の食べ物(カロリー)を効率よく体に蓄えることが出来るという説です。
確かに野生動物の中には、体の大きさや体つきの割りに、食べている量が少なかったり内容も植物だったりする動物がいます。

人類の歴史は飢餓との戦いでした。
飢饉や戦争による食べ物の不足などに悩まされてきた歴史があります。
人間も野生動物と同じく、充分な食べ物が手に入らない状況にあったことで、少ないカロリーで生きていく事ができ、少しでもあまったエネルギーがあるとそのエネルギーをすぐに脂肪として蓄える体質になった個体がいる。
→そしてその祖先の中にも、その遺伝子(エネルギー倹約遺伝子)を持っている人がいる
というのが『エネルギー倹約遺伝子説』です。
この“エネルギー倹約遺伝子”を持っている人は、飢饉や戦争の時には有利な体質でしたが、飽食の時代の現代においては肥満になりやすいという皮肉な結果になっています。

このエネルギー倹約遺伝子は一つしかないわけではなく、脂肪の代謝や糖質の代謝・食欲調整・エネルギー消費などに関わる全ての遺伝子すべてが候補となります。
つまり“エネルギー倹約遺伝子”という特別な遺伝子を持っている人がいるのではなく、人類全てが持っている遺伝子の中に、エネルギー倹約遺伝子が存在するという事です。
たとえば「炭水化物(糖質)をしっかり食べてもそんなに太らないけど、脂肪を摂り過ぎるとすぐ太る」という人は、脂質代謝に関わる遺伝子に“エネルギー倹約遺伝子”を持っているかもしれないわけです。

このエネルギー倹約遺伝子の働きによって、全く同じ食事を食べていても人によって太る太らないの差(体重差)が出てくるという理論が『エネルギー倹約遺伝子説』です。

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