遺伝子情報を利用した肥満治療

ヒトゲノムレベルから肥満を診断し治療する。

肥満は太りやすい性質を親から受け継いだ人、つまり太りやすい遺伝を持った人が、太りやすい生活習慣を続けた時に生じます。
裏を返せば、ヒトの遺伝状を利用できれば、肥満の診断と治療が出来るという事です。

生き物がもつ遺伝情報のことを「ゲノム」と言います。
ヒトのゲノムは、DNAによって構成されています。
DNAは4種の塩基からできていて、特定の塩基配列からタンパク質などが作り出されます。
2000年6月には、アメリカでヒトゲノム配列解読終了宣言が出されました。
現在では、ゲノム研究を中心とした生命科学の分野は大きく変わり、その成果は肥満治療の分野にも大きな影響を与えています。

肥満治療におけるゲノムレベルからの治療方法は次のような事が考えられます。
まず、太りやすい遺伝情報に関連する遺伝子変異を見出すことによって、肥満遺伝子の診断が出来るようになります。
太りやすい原因となる体質は色々ありますから、遺伝子も体質によって違うはずです。
たとえば、基礎代謝が他の人より低いケース、炭水化物や甘い物を好む遺伝子を持つケース、脂肪を好む遺伝子を持つケース、消化吸収能力や脂肪合成性能に問題があるケースなどです。
遺伝子治療の研究が進めば、それらの遺伝子情報に基づいたオーダーメイドの肥満治療が可能となります。

別のアプローチとして、体脂肪量の調節に関係するゲノム情報から、新薬の開発が期待できます。

このように、肥満に関係する新しい遺伝子の発見および解析から、肥満治療の未来が広がっています。

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