高脂肪食は肥満の元になる理由

高脂肪食はレプチンの効き目を悪くする

脂肪細胞から分泌される『レプチン』は、脳に作用して食欲を抑制しエネルギー消費を増大させるため、体脂肪を減らす働きがあるホルモンです。
元々先天的にレプチンを持っていない肥満マウスにレプチンを投与すると、レプチンの効果で体脂肪のみが減ってスリムになります。

では肥満の人は、レプチンを先天的に持っていないから太っているのかというと、そうではありません。
ヒトの場合、先天的にレプチンが欠損していることは、ものすごく珍しいケースです。
ヒトの肥満の原因は、何らかの原因でレプチンが効きにくくなることが原因で起こります。
これを『レプチン抵抗性』と言います。

レプチン抵抗性をもたらす原因の一つが高脂肪食の摂取です。
高脂肪食を摂り続けると、レプチンの効き目が悪くなる事が実験でわかっています。
前述の肥満マウスに総エネルギーの10%が脂肪由来である食事を与えた場合、その期間に関わらず体脂肪の減少が認められました。
ところが、45%が脂肪由来の食事を与えた場合、長期間(16日)投与するとレプチンが効かなくなり、体脂肪量が元に戻ってしまいました。

このように高脂肪食を長期間続けると、レプチン抵抗性が生じて太る原因となることが示されました。
現在、平均的な日本人は総エネルギーの26~27%が脂肪由来となっています。
また、若い世代では30%以上が脂肪由来となっています。
肥満人口の増加は、高脂肪食によるレプチン抵抗性も原因の一つと考えられています。

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